Finn Juhl Chieftain Chair フィンユールの希少なチーフテンチェア ~北欧デンマークの家具~

2016-06-07

巨匠たちによる名作家具

デンマークの建築家・家具デザイナーである、北欧モダンの巨匠 Finn Juhl(フィンユール 1912-1989)。彼の代表作である Chieftain chair(チーフテンチェア)のヴィンテージがショールームにお目見えしました。

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credit: onecollection

1949年 フィンユール自身がくつろぐためにデザインされたこの椅子は、美術品のごとき優美さと希少さで、今も多くの人々を魅了します。

そして、「家具の彫刻家」とも言われたフィンユールが描く有機的な曲線を具現化したのは、北欧家具もう一人の名匠 Niels Vodder(ニールス・ヴォッダー)です。

デンマークではデザイナーと同じほどにその名を知られる家具職人=マイスター。彼の卓越した技術とクラフトマンシップがあったからこそ、この名作が誕生したといっても過言ではないでしょう。

Niels_Vodder 

credit: onecollection

希少なチーフテンチェア

チーフテンチェアのオリジナル品は背もたれのボタンが3個とされており、その製作はニールス・ヴォッダー、後のIvan Schlechter(イヴァン・シュレクター)、Niels Roth Andersen(ニールス・ロート・アナセン)という3工房にのみ限られたため、製作数は累計でも239脚しかありません。

今回ご紹介するものは、フィン・ユールが製作を許した最後の家具職人 ニールス・ロート・アナセンが1998年に製作した、大変貴重なキューバンマホガニー製の1脚です。

アナセン氏工房「ShEFTF」の刻印

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幻の銘木、キューバンマホガニー

マホガニーといえば、高級家具の代名詞ともいえる世界三大銘木のひとつですが、実はこのキューバンマホガニーこそが正真正銘 ”本物”の銘木に値するマホガニーといえるのです。

木材としての美しさとともに、加工性、耐久性、安定性を兼ね備えた優れた素材として、内装や家具、楽器などに多用され過剰伐採された結果、残念ながら20世紀半ばにはキューバ政府により輸出禁止となり、ほぼ絶滅に近い希少種となってしまいました。

代替材として使用されたホンジュラスマホガニーも枯渇の危機に瀕しており、厳密にはマホガニーといえないアフリカンマホガニーが現在では主流となっているようです。

アナセン氏が補修用ストックを用いて製作したこの椅子は、一度はある老夫婦の手に渡り、時を経て再びアナセン氏の元へと帰ってきました。そして革の張替などのリペアが施されたうえで保管されていた、まさに幻の椅子なのです。

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木そのものの、紅茶のように深く赤みを帯びた色味、重厚でありながらも緻密で滑らかな艶のある質感が、他にはない独特な存在感を放っています。

一見の価値ありの名作、是非この特別な椅子が醸し出す空気を体感すべく、ショールームへお立ち寄りください。

Chieftain Chair  Vintage 1989  Designer: Finn Juhl、Producer: Niels Roth Andersen

Size:W1025 D891 H935 (mm) ※詳細はお問合せください。